年間休日108日って少ないのか教えてほしい。このまま今の仕事を続けるべきか不安
キャリアコンサルタントがこの悩みにお答えします。
年間休日が108日で十分満足できるでしょうか?
108日は休みの日数としては、一般的な120日に比べてかなり少なくなります。
そうなると土曜などの出勤も増え、普通の人より休みが少なくストレスも溜まります。
特に年間休日108日だと長期休暇が取りにくく、旅行などに行きにくいという声も多いのが特徴です。
今回は年間休日108日について、年間休日が多い企業と比べたデメリットや将来性について紹介します。
年間休日108日は土曜出勤がある
まず年間休日108日の内訳はどうなるのかを見ていきましょう。
年間休日108日といっても、企業によって休日の制度が異なりますが、日曜・祝日が休みになるケースが多いです。
では土曜日はどうなるかというと、月に何回か出勤になる企業がほとんどになります。
月に何回土曜出勤があるの?
1年間は52週なので、完全週休二日制になると休日は104日です。
年間休日108日の毎週土日が完全に休みになると、残りの休日は4日しかない計算になります。
一般的にはお盆休みや年末年始があるので、そうなると土曜が全て出勤とは考えにくいです。
では月に何回土曜に出勤すると、年間休日108日の計算になるのでしょうか。
年間休日108日だと、おそらく月に1~2回の土曜出勤になる企業が多くなります。
基本的に日曜が休みの企業がほとんどなので、年間で52日の休日は日曜になります。
週2~3回ほど土曜日が休みになると30日前後のプラスになるので、年間休日は82日になります。
一般的な企業であれば、これに祝日(16日)の休日が加わり98日の休みになります。
これだと年間休日108日にはまだ足りません。
108日 - 98日 = 10日が残りの休みになります。
年末年始や夏季休暇、GWなどで10日となり、合計して年間休日108日の計算になります。
年間休日108日は法的には問題ないのですが、かなりブラックな企業の可能性も高いことを覚えておいてください。
年間休日120日との比較
一般的な企業の年間休日は120日以上と言われています。
年間休日120日が普通と言われる理由は、カレンダー通りに土日・祝日が休めると、年間で120日前後になるからです。
一般的な年間休日120日の内訳を見ていきたいと思います。
- 日曜(52日)
- 土曜(52日)
- 祝日(16日)
土日祝が完全に休みになれば、年間休日が120日になりますね。
カレンダー通りの休みを貰える会社であれば、これだけで年間休日120日になります。
これに年末年始やGW、夏期休暇もあるケースもあり(実際には有給休暇を消化させる企業も多いですが)、年間休日120日と年間休日108日は大分違いがありますね。
年間休日108日に比べると、週休二日制は精神的に余裕を持って仕事ができます。
もしあなたが年間休日108日の会社に勤めているのであれば、土曜が確実に休みになるだけで自分の時間がかなり取れることを想像してみてください。
それだけで人生で有意義に使える時間が増えますよ。
年間休日108日の有給休暇
年間休日108日の会社の場合、有給休暇を使えるかも大事になります。
有給休暇は半年働けば最低でも10日、6年半以上なら最低でも20日間付与されることが義務付けられています。
もし年間休日108日だとしても、有給休暇を消化できるのであれば長期休暇がとることは出来ます。
ですが現在の日本の企業の働き方を考えると、有給休暇を使うことに躊躇して使えないという人も多いのが事実です。
またブラック企業などは、有給休暇を取らせてもらえません。
もし年間休日108日で有給休暇が取りにくいブラック企業に勤めている場合は、将来を考えたほうが良いとでしょう。
長期休暇が取れないと、旅行などにも行けませんし、将来的にメリットはありません。
残業も考えておくこと
もう一つ注意することとしては、残業がどのくらいあるかになります。
年間休日108日で残業時間が多ければ、ストレスが高くなり仕事を辞めたいと感じている可能性が高いでしょう。
もし残業代が出ていないのならば、年間休日108日の休みに見合う仕事になっていない可能性があります。
年間休日108日を改善するには
年間休日108日の場合、改善するには作業時間を速くして残業を少なくするか、年間休日が多い企業への転職のどちらかを検討することが大事です。
ただし本当のところ、作業時間を速くして残業時間が少なくなることはほとんどありません。
ほとんどの企業では、作業が速い人が早く帰れる制度にはなっていません。作業が終わったら別の仕事を振るなど、定時まで帰れないどころか、定時にも終わらなくなる可能性もあります。
外資のように自分の仕事をすれば終わりではなく、人の仕事を頼まれるのが日本の企業の悪習です。
結局のところ年間休日を増やすには転職をして、年間休日108日以上の企業で働く方が現実的な方法になります。
残念ですが、これ以外の方法で長期休暇を取ることは難しいでしょう。
実際にキャリアコンサルタントをしていると、年間休日が少ない原因で転職したいという相談も多く受けます。
年間休日が理由で転職するには
年間休日108日以下の理由で、転職するか悩んでいる人はかなり多いです。
こうした人たちに伝えたいこととして、年間休日が多くなることの恩恵は非常に大きいということがあります。
毎週土日休めるだけでも、旅行や自分の時間を十分に活用できるようになるからです。
年間休日108日から年間休日120日の企業に転職した人も多く見ていますが、転職して良かったや、もっと早く転職すべきだったと感じています。
転職は年齢が高くなるほど不利になり、年齢が若ければ若いほど成功率を上げることができます。※本格的なキャリアアップは、年齢はそこまで関係ありません。
休みも人生において重要なファクターなので、それを理由に転職することは悪いことではありません。
ですが休みが理由で転職ってできるの?と不安を感じている人も多いと思います。
そういった人は、キャリアコンサルタントのアドバイスとして、ハローワークや転職サイトでの転職活動はしないことを警告します。
その理由は、個人で転職をすると休日などの条件が違う企業を選んでしまうリスクがあるからです。
実際に年間休日120日と書いていても、残業が多かったり休日出勤させる企業も多いです。
こういった失敗を防ぐは、企業の事情をしっかりと把握している転職エージェントを使うことをおすすめします。
転職エージェントは企業の裏事情などを知っているので、転職後の問題となる給与や休日日数の問題を最初から解決できます。
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