宅建は暗記要素も強い資格試験ですが、内容を理解しなければ合格点は取れません。
ただ暗記だけをする勉強では、本試験の応用問題に対応できない可能性が高いからです。
そのため内容を理解できる、丁寧な説明の参考書を使うことが重要になります。
宅建独学におすすめの参考書
参考書選びで重要なこととして、レベルに合ったものを選ぶこともあります。
初心者の場合は最初の1冊は入門書で勉強したほうが、結果的に勉強効率が上がります。
基本から理解できる参考書選びが、宅建に最短で合格するポイントになります。
入門レベルの参考書
宅建を初めて受験する人は、基礎が理解できる入門書を使うのがおすすめです。
宅建の初心者が苦戦するのは、馴染みのない用語が多いからになります。
この参考書は、マンガで宅建の概要を理解することができる内容になっています。
マンガだと不安もあるかもしれませんが、ストーリーがしっかりしているので読みやすい参考書になります。
馴染みのない法律用語なども、具体例やイラストを使って初心者にもわかりやすく説明している1冊です。
分野ごとの重要ポイントもしっかりと押さえているので、宅建基礎だけではなく本番でも役立つ実力をつけることができます。
実践レベルの参考書
宅建の独学の参考書で最もおすすめなのは、TACのわかって合格(うか)る宅建士 基本テキストになります。
資格スクールとして有名なTACの講師が、初心者でも宅建に合格できる実力をつけることを目的とした参考書になります。
ただ暗記するのではなく、しっかりと内容が理解できる工夫がされているのが大きなポイントです。
わかりにくい宅建の用語を、丁寧に解説しているので独学でも無理なく勉強することができます。
レイアウトも二色刷りで見やすく、重要なポイントをしっかりと理解できます。
巻末には厳選過去問があるので、実力試しをしてみると良いでしょう。
この参考書を使えば、宅建の概要をきちんと理解することができるようになります。
民法の参考書
宅建の試験で、民法は参考書だけではカバーが難しい内容になります。
民法は宅建では必須ですが、専門的な参考書を使うと終わらない危険があります。
民法の勉強をする場合、宅建向けの参考書を選ぶことで効率的に勉強できます。
民法の参考書としては、民法がわかったで勉強することをお勧めします。
民法改正については
宅建独学ならばこちらも参考になります。
民法初級者向けの内容ですが、宅建の試験では役立つレベルの参考書になります。
攻略が難しい民法ですが、この参考書を使えば基本的なことは理解できます。
あとは問題集で実践演習をすれば、独学でも対応できる実力が身につきます。
宅建独学に必須の問題集
宅建を独学で合格するには、問題集でどれだけ正解率を上げられるかが鍵となります。
問題集選びのポイントは、最新の出題傾向を分析した問題集を選ぶことが重要です。
難易度が年々上がっている宅建なので、その対策をしている問題集を選びましょう。
問題集の使い方としては、100%に限りなく近づけることがポイントになります。
1回や2回では完璧にはできないので、何度も繰り返す勉強が必要になります。
正解率を上げることで、本試験での合格率を確実に上げることができます。
問題集としてお勧めのものは、LECの出る順宅建士ウォーク問シリーズになります。
過去問から厳選した問題を勉強することで、効率的に宅建の勉強ができます。
このシリーズの良いところは、過去の試験傾向から出題されやすい問題を勉強できるところです。
550問とボリュームもたっぷりなので、宅建試験対策としては十分な量になります。
7割以上の正解率になるには、最低でも5回は復習するようにしましょう。
よく間違える問題があるはずなので、苦手な問題は10回以上復習すると効果的です。
宅建の要点整理に役立つ参考書
宅建は範囲が広いため、要点の整理がやりにくい試験です。
追い込み時期などは、要点が探しやすい参考書を使うと効率的に学習できます。
要点整理の参考書でおすすめは、パーフェクト宅建 要点整理になります。
基礎がある人ならば、要点を調べるのに役立つ参考書になります。
図なども使って見やすいレイアウトなので、サブテキストとして重宝します。
時間がなくなる追い込み時期などに、効率よく勉強するのに使える1冊です。
この参考書は絶対に必要ではありませんが、持っているとかなり役立ちます。
試験に近づくにつれて、1分1秒の勉強時間が惜しくなってきます。
要点がまとまっている本書ならば、勉強時間の節約にも役立ってくれます。
出る順 合格テキスト
資格試験予備校大手のLEC東京リーガルマインドが出版している出る順シリーズの基本参考書になります。
資格試験を志した方なら一度は聞いたことがあるであろうロングセラーシリーズですが、そのネームバリューに劣らず、充実した内容となっています。
Ⅰ権利関係 Ⅱ宅建業法 Ⅲ法令上の制限・税・その他の三冊に分かれており、質と量で比べると他の参考書類を凌駕するところが本書の長所と言えます
①重要度のランク付け
本書は章の冒頭に重要度のランク付けがなされており、どの程度力を入れて覚えるべきかが一目で分かります。
宅建士試験はその年の合格点を目指す試験ですので、誰もが解けない問題は極端な話、時間が取られるくらいなら捨ててしまうべきであって、他の受験者がほとんど答えられる問題は絶対に落とさない、といったある意味でディフェンシブな手堅い作戦が有効な試験です。
ただでさえ広い範囲、しかも限られた勉強時間での戦いを余儀なくされる受験者には、どこを重点的に覚えていき、どこを捨てるのかがわかりやすいため、非常に有用だと言えるでしょう。
また、それぞれの項目ごとに、過去本試験で出題された数が記載されていますので、どれくらいの頻度でその問題に遭遇するのかが誰にでもわかる仕組みになっています。
②条文や判例の充実
とにかく他のテキストには見られないほど、条文や判例等の資料が充実しています。
情報量が多いのは三冊に渡る構成から当然といえば当然ですが、その質においても丁寧に内容が解説されており、
宅建士試験を受ける方で、その後のステップアップ、例えば行政書士や管理業務主任者等のダブルライセンスを目指している方の勉強にも大きく貢献するかと思います。
③ケーススタディやL式暗記法
知識の羅列だけではなく、実際にこういった場合はどうなるかという説明として、「ケーススタディ」が本書には記載されています。
また、暗記が必要な項目においては「L式暗記法」という項目があり、語呂合わせで覚えやすく工夫がなされており、単調になりがちな勉強にもアクセントがつくようになっています。
④姉妹本との連携
同じシリーズで出る順過去問題集(三冊)があり、そちらとも内容がリンクしており、過去問題集の問題選択肢にそれぞれ本書の記載部分が載せられており、逆引きがしやすく、わからない時にさっと調べられて非常に重宝します。
効率的に勉強を進められる点で、同シリーズでテキストと問題集を揃えられる点も大きなメリットの一つです。
⑤見やすいレイアウト
文字のフォントや大きさが工夫されており、また文章オンリーではなく、キャラクターのような絵もところどころ入れながら、読むことに飽きないように配慮がされています。
カラーの種類は多くありませんが、逆にすっきりして非常に見やすく、どこが重要なのか、何を覚えるべきなのかがとてもわかり易いことも本書の特徴です。
出る順 過去問
LEC東京リーガルマインドが出版している過去問題集。
LEC資格勉強本では「ウォーク問」という人気シリーズがあり、それの宅建士試験版になります。
「ウォーク問」というタイトルの通り、Ⅰ権利関係 Ⅱ宅建業法 Ⅲ法令上の制限・税・その他の三冊に別れており、それぞれが持ち歩けるサイズの過去問題集という位置づけです。
姉妹本として合格テキストがあり、内容が連動しており、一緒に使用することでより効果的な勉強を行うことができる特徴があります。
①とにかく持ち運びやすい
資格試験勉強において重要なのは、勉強時間の確保に他なりません。
学生の方も会社員の方も、時間は限られており、いかにしてその時間を作るかが結果を左右します。
この本はコンセプト通り、持ち運びしやすく、スキマ時間にもさっと読めるよう問題文と解答がそれぞれ別ページになっており、余白も大きく使われており視覚的に入ってきやすい工夫がされています。
「合間に一問だけ解こう!」というニーズに答えてくれる点が特にオススメです。
②問題量が優れている
四肢択一問題のみの宅建士試験勉強において、最も重要なのはとにかく多くの問題を解くことです。
実際、私も勉強期間は1年足らずでしたが、勉強時間の多くはこの過去問題集の繰り返しに費やしました。
言い方に語弊はありますが、実際の試験で求められるのは「詳細な知識」では無く、「その択一問題の答え」なので、とにかく実戦形式を高回転で経験していくというのは非常に合理的な方法です。
この本は過去問題集の中ではトップクラスの問題量を誇りますので、あらゆるパターンに触れることができるメリットがあります。
③重要度を問題文に表記してくれている
宅建士試験の特徴として、合格点に達すれば良い試験であるということがあります。
つまり他の受験者の多くが正解する問題は絶対に落とせない試験ですが、裏を返せば、他の受験者のほとんどが答えられない難問は落としても良い、ということになります。
この問題集は重要度別に4段階でランク付けがなされており、メリハリをつけて問題に当たることができます。
そして、実際に過去に出題された問題を厳選してまとめられているため、模試等で稀にある実試験では絶対に出ないような難問は記載されておりませんので、安心して解くことができます。
④姉妹本として対応するテキストがある
冒頭の紹介でも記載した通り、姉妹本として出る順宅建士合格テキストというテキストがあり、内容が完全にリンクしています。
受験勉強の基本はやはりテキストを読み、問題を解いて頭に入れることですが、合格テキストには本書の問題番号や選択肢が記載されています。
つまり、その問題を通して「何を暗記すればいいのか」という重要なポイントが非常にわかりやすくなっており、もちろんその解説も行われていますので、是非一緒に使うことをオススメします。
⑤過去の出題からの内容の変更
過去に出題された問題で、法の改正などで内容が変更となった問題に関しては、改題としてわかりやすく掲載されています。
したがって、通常の問題集とは違い、過去問題集だと法改正で答え自体が変わっているのではないか、という不安に思われる初学者の方もいらっしゃるかもしれませんが、本書ではその点もフォローされています。
また、資格試験予備校大手のLECの出版だけあり、インターネット情報提供サービスもあり、簡単に改定部分を調べることができます。