中国ではインターネット規制が厳しく、自由にネット環境を利用することが難しい状況です。
以前は、VPNを利用してインターネットを視聴することができましたが、年々規制が厳しくなり今まで利用できていたVPNサービスが使えなくなってきています。
今回は、中国でVPNを使う時の注意点と、中国でも使える無料と有料のおすすめのVPNを紹介します。
中国でインターネットを見るときVPNが必要な理由
なぜ中国で自由にインターネットが使えないのか?
その理由は「グレートファイアーウォール」という仕組みにあります。
「グレートファイアーウォール」とは中国におけるネット検閲システムのこと。現在、中国ではインターネットの検閲システムが存在し、国民に対して中国共産党や政府にとって都合の悪い情報を閲覧できないようになっています。このシステムは「金盾(きんじゅん)」と呼ばれ、グレートウォール(万里の長城)をもじって、グレート・ファイアウォール(防火長城)と呼ばれています。
CyberSecurity.com
グレートファイアーウォールによって、日本でもお馴染みの以下のサービスへの接続が禁止されています。
- Yahoo!
- YouTube
- LINE
- Gmail
- TikTok
- Netflix
こうしたサービスを中国で利用する場合、信頼できるVPNを使う必要があります。
VPNを使えばグレートファイアーウォールに仮想トンネルを作り、国外のサービスにアクセスできるようになります。
本来はセキュリティ目的のVPNですが、中国のようなインターネット規制が厳しい国で利用する目的も増えています。
中国でVPNを使うのは違法行為?
中国でVPNを使うのはグレーゾーンという見解もあります。
ですが、中国では政府が認めたインターネットプロバイダ以外は許可されておらず、VPNサービスは中国政府の認可を受けていないため違法と考えられます。
中国の法律によると、VPNの使用は15,000元(25万円ほど)以下の罰金があるようです。
ただし検挙されているかというと、VPNが検挙の直接的な理由にはなっておらず、VPNを提供する法人が罰せられる可能性はあるようです。
これまでの例から考えると、中国でVPNを使う場合以下のことに注意する必要があります。
- SNSなどで不適切な書き込みをしない
- 無料VPNを使わない
中国でインターネットを見る場合、閲覧するサイトに気を付けましょう。
無料VPNでは中国でインターネットできない?
VPNには無料で利用できるものもあるのですが、中国においては無料VPNは対策をされ使用できない状態になっています。
一部のサービスでは接続できることもありますが、中国政府が監視をしているためすぐにサービスが利用できなくなる可能性が高いです。
中国で使える無料VPNなどは、すぐに回線が封鎖されてしまうこともあるので注意しましょう。
基本的には中国のグレートファイアーウォールに随時対応をしている、有料VPNを使うことをおすすめします。
中国で使えるVPNおすすめ
インターネット規制の厳しい中国で、実際に使えるVPNを紹介します。
ExpressVPN

月額料金 | 8.32ドル/12ヶ月 9.99ドル/6カ月 12.95ドル/1カ月 |
接続デバイス数 | 5台 |
サーバー設置数 | 94ヵ国3000台以上 |
サポート | メール・チャット |
お試し期間 | 30日間返金保証 |
公式サイト | ExpressVPN |
ExpressVPNは、VPNサービスで高速通信が売りのVPNです。
規制の厳しい中国でも使えるように、日々アップデートを行っているのが特徴です。
セキュリティや通信速度を優先するなら、ExpressVPNがおすすめです。
現地の人たちに聞いてみたところ、ExpressVPNが安定するという口コミが多かったです。
UCSS

年額料金 | 108.00ドル~/12ヶ月 36.00ドル~/3カ月 |
接続デバイス数 | 3台 |
サーバー設置数 | 12ヵ国以上 |
サポート | メール |
お試し期間 | 30日間返金保証 |
公式サイト | UCSS |
UCSSは、インターネット規制の厳しい中国でも使えるように最適化されているVPNです。
日本語のサポートにも対応しているので、日本人にも安心のサービスです。
通信に関しては、WireGuardと同じAEADで保護されているのでセキュリティは安心です。
中国で利用しているユーザーからの評判も良く、中国で使えるVPNを探しているならイチオシです。
デメリットは料金の高さですが、規制の厳しい中国で使うと考えると妥当な料金ともいえます。
NordVPN

月額料金 | 460円/2年 570円/1年 1,370円/1カ月 |
接続デバイス数 | 6台 |
サーバー設置数 | 5400台以上 |
サポート | メール・チャット |
お試し期間 | 30日間無料トライアル |
公式サイト | NordVPN |
通信速度はExpressVPNと同等レベルで、料金がリーズナブルなNordVPNも中国で使えるVPNです。
セキュリティに関しても問題なく、規制の厳しい中国で使うなら候補の一つにしたいVPNです。
セカイVPN

月額料金 | 1,100円/月 |
接続デバイス数 | 3台 |
サーバー設置数 | 不明 |
サポート | メール |
お試し期間 | 2か月無料 |
公式サイト | セカイVPN |
日本企業が運営しているVPNで、日本語対応が丁寧なのが評判です。
サーバー設置国が少なく設置数が不明ですが、中国で繋がっている実績があるので候補の一つとしておすすめです。
2か月の無料期間があるので、安定しているか試すのにも最適です。
スイカVPN

月額料金 | 950円/月(1カ月プラン) 855円/月(3ヶ月プラン) 808円/月(6カ月プラン) 760円/月(1年プラン) 717円/月(2年プラン) |
接続デバイス数 | 47台 |
サーバー設置数 | 世界45都市 |
サポート | メール |
お試し期間 | 2週間無料 |
公式サイト | セカイVPN |
インターネット規制が厳しい中国に強みがあるVPNサービスです。
接続端末数が多く、セキュリティなども安全なので中国での使用にお勧めです。
12VPN

月額料金 | 5.99ドル/12ヶ月 8.99ドル/6カ月 10.99ドル/1カ月 |
接続デバイス数 | 無制限 |
サーバー設置数 | 不明 |
サポート | メール |
お試し期間 | 14日間返金保証 |
公式サイト | 12VPN |
中国の取り締まりに対する対応が早く、サポートが丁寧なことで人気のVPNです。
通信速度が少し遅いというネックがありますが、台数制限がなく、月額料金もリーズナブルなので候補の一つとしておすすめです。
熊猫VPN

月額料金 | 2.49ドル/12ヶ月 3.99ドル/6カ月 6.99ドル/3カ月 9.99ドル/1カ月 |
接続デバイス数 | 5台 |
サーバー設置数 | 80ヵ国3000台以上 |
サポート | メール |
お試し期間 | 7日間返金保証 |
公式サイト | 熊猫VPN |
実際に中国在住の方にすすめられたVPNで、中国では有名なVPNです。
中国ではVPNが接続できても、すぐに回線が封鎖されることが多いですが、熊猫VPNは使えるようです。
Surfshark

月額料金 | 299円/2年 479円/1年 1,559円/1カ月 |
接続デバイス数 | 無制限 |
サーバー設置数 | 63ヵ国3200台以上 |
サポート | メール・チャット |
お試し期間 | 30日間返金保証 |
本拠地 | イギリス領ヴァージン諸島 |
トレント | 可能 |
暗号化 | AES-256 |
ノーログポリシー | ログを保持しない |
公式サイト | Surfshark |
安さが魅力のVPNですが、中国での接続テストも随時実施しているので評判は悪くありません。
繋がらないという口コミもありますが、利用者も多いので選択肢の一つとしておすすめです。
料金はかなり安いので、コスパを重視するなら検討してみてください。
PureVPN

月額料金 | 1.99ドル/2年 3.24ドル/1年 10.95ドル/1カ月 |
接続デバイス数 | 10台 |
サーバー設置数 | 78ヵ国6500台以上 |
サポート | メール・チャット |
お試し期間 | 31日間返金保証 |
公式サイト | PureVPN |
中国で使えるVPNの中で、長期割引で安く使えるVPNサービスです。
通信速度やセキュリティに関しては、信頼性が高いので安心して利用できます。
グレートファイアーウォールの回避に力を入れていますが、接続できないこともあるので注意が必要です。
中国でVPNを使うなら2つ以上の候補を探すこと
今回、中国で使えるおすすめのVPNサーバーを紹介しました。
これ以外にも中国国内でダウンロードできるVPNもあるので紹介しておきます。
- biubiu加速器
- 火星加速器
- 老王加速器
- HomeCN-VPN
- VPN快滚
- 雷霆加速器
- 蚂蚁加速
- 鯨魚加速器
ただし中国政府の規制は厳しく、こうしたサービスも回線が閉鎖されることが頻繁にあるようです。
中国でVPNを使う場合、メインで使うものの他に、バックアップ的に使える候補を探すことが重要です。
今回、紹介したVPNはグレートファイアーウォール対策をしているので、メインとサブ的な候補として参考にしてください
中国在住の方に安定して人気なのはExpressVPNです。
30日間無料お試しもあるので、まずは利用してみて使えるかだけチェックするのがおすすめです。